福岡市の福祉施設の建設費用相場
福祉施設の建設費用は、施設の種類によって大きな違いがあります。施設の規模や設備のグレードなども影響しますので、施設の種類に合わせて予算を確保しましょう。ここでは、特別養護老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、福祉施設の種類別に建設費用の目安を解説します。
特別養護老人ホーム 建設費用
特別養護老人ホームの建設費用相場は、2023年度の全国平均では1平米あたり34.2万円でした※1。福岡県を含む九州・沖縄エリアの場合、平均34.1万円と全国平均とほぼ同一額です。
建設費用は2020年頃から少しずつ上昇傾向が続いており、1平米の価格が30万円を超える状態になっています。
特別養護老人ホームの場合、2023年の全国平均では1人あたり1,508万円の建設費用がかかります※1。少しでもコストを抑制したい時は、床面積を減らすことも検討しましょう。
有料老人ホーム 建設費用
有料老人ホームの建設費用の目安は、見当たりませんでした。建物の構造によって費用が異なる点、建設するエリアの土地代を考慮しましょう。定員1人あたりの床面積に関するデータは確認できませんでしたが、快適性を高めるには相応の広さが求められます。建設費用に注意しつつ、建設業者と相談しながら施設を設計していきましょう。
サービス付き高齢者向け住宅 建設費用
サービス付き高齢者向け住宅の建設費用相場は、1平米あたり70〜80万円です(2024年12月11日調査時点 ※1)。特別養護老人ホームなど他の福祉施設と比べ、建設費用は高い水準にあります。サービス付き高齢者向け住宅はバリアフリー化が必要、かつ集合住宅の形態をとっているので、居室にバス・トイレといったさまざまな設備の設置も求められます。結果的に建設費用が高くなりやすいため、可能な限り資金に余力を持たせておきましょう。
グループホーム 建設費用
グループホームの建設費用に関するデータは確認できませんでした。しかし、マンション・アパートなどの住宅より建設費用が高額になる傾向があります。バリアフリーへの対応はもちろんのこと、居室の床面積に基準が設けられているため、その分コストが高くなります。
福岡市の場合、厚生労働省が定める7.42平方メートル以上という規程ではなく「9.9平方メートル以上」という規程を設けていますので、注意が必要です。
一方、既存物件をリフォームしたり補助金を活用したりすることで、建設費用を抑えられる可能性があります。