特別養護老人ホームの建設費用
特別養護老人ホームの建設費用は、2008年以降の十数年間は建設資材や人件費高騰の影響を受けています(※1)。ここでは、特別養護老人ホームを建設する際の費用について詳しく解説します。
特別養護老人ホームの平米価格
特別養護老人ホームの1平米あたりの建設費用は、2023年の全国平均が342,000円でした(※1)。
2019年頃までは30万円以下だったものの、2020年以降は上昇傾向が続いています。地域ブロック別に見ると、福岡県が含まれる九州・沖縄エリアは341,000円で、全国平均と比較してもほぼ差はありません。
ただし、342,000円という数字はあくまでも平均価格です。施設のグレードによっては、建設費用が安くなる可能性もあります。
※価格は税込
特別養護老人ホーム 建設費用の定員一人当たり延べ床面積
特別養護老人ホームの平均の延床面積は、2023年で全国平均1人あたり46.8平米でした(※1)。
2021年には50平米を超えていたため、3平米以上狭くなっていることになります。延床面積は年々縮小傾向が続いていますが、その背景には建設費用の高騰があります。延床面積を抑え、建設費用の圧縮に取り組んでいる事業者が多いことが伺えます。
特別養護老人ホームの定員一人当たりの建設費
特別養護老人ホームの定員1人あたりの建設費用は、2023年の全国平均が1,508万円でした(※1)。
全国的に費用の高止まりが続いている一方、首都圏などの一部地域は延床面積が減ったため、建設費用も前年度より低下しています。
九州・沖縄エリアの1平米あたり建設費用が全国平均とほぼ同額であることを踏まえると、定員1人あたりの建設費用も全国平均の1,508万円前後と考えられるでしょう。
仮に定員20人の特別養護老人ホームを建設した場合、3億円弱の建設費用が必要です。建設費用を抑えたい場合、何らかのコスト抑制策が求められます。
※価格は税込
まとめ
特別養護老人ホームの建設費用は2023年度に平米単価が34万円を超えるなど、全国的に高い水準が続いています。定員1人あたりの建設費用も1,500万円超えのため、建設資金はしっかり確保しておきましょう。
一方で定員1人あたりの延床面積は減少傾向にあります。建設費用を抑えるためには、居住性を確保しながら延床面積を減らすなど、設計の見直しやコスト抑制策が必要になるでしょう。
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